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児童発達支援・放課後等デイサービスで働く心理指導担当職員とは?なるには?

最終更新日:2022.02.08

児童発達支援や放課後等デイサービスで働く専門職としては、作業療法士や理学療法士などのリハビリ職が多いですが、臨床心理士や公認心理師などの心理の専門職も働くことができます。
この記事では、障害児支援施設で働く『心理の専門職』心理指導担当職員についてご紹介します。

心理指導担当職員とは

心理指導担当職員とは、心理学の専門的な知識をベースに、心身に障害や課題のある子どもに対して、心理指導や助言などの働きかけを行う職種です。
生活の中での課題や問題について、個別指導や集団や、人とのコミュニケーションの中で課題や問題の改善を促します。豊かに生活できるように様々な角度から支援をおこないます。

心理指導担当職員の配置について

2012年の児童福祉法改正によって障害児(通所・入所)支援施設の数が増えています。
障害児支援施設は、障害や発達に特徴がある子どもに対して、安定した生活できるように様々な角度から支援(療育)を行う施設です。施設のタイプには通所タイプと入所タイプがあり、入所タイプには『福祉型障害児入所施設』『医療型障害児入所施設』、通所タイプに『児童発達支援』『放課後等デイサービス』などが挙げられます。

機能訓練担当職員の配置

児童発達支援や放課後等デイサービスにおいて心理指導担当職員の配置は必須ではありませんが、障害児支援施設で重症心身障害児を受けいれる場合や、日常生活を営むための機能訓練を行う場合には『機能訓練担当職員』を施設に配置なければなりません。
心理指導担当職員は心理面での機能訓練担当職員として配置されます。他には作業療法士・理学療法士・言語聴覚士も機能訓練担当職員として配置されます

障害児支援施設での仕事内容・役割

施設には様々な障害・課題を持った子どもが通います。
心理指導担当職員は、その子ども達に対して様々な心理療法を行い、心の問題の解決・改善を目指します。
障害特性や心理的外傷(虐待等による)に配慮した心理指導を行い、心理的な子どもの安心感の再形成や人間関係の修正、心的外傷の治癒を目指すこと、また、保育園や学校などの関係機関へと巡回訪問して子どもとの関わり方の助言も行うこともあります。
心理指導担当職員は子ども一人ひとりに寄り添い、その子に合った丁寧な関わり方が求められます。

心理的支援の内容について


心理指導担当職員が行う心理的支援について紹介します。

アセスメント

子どもの置かれている環境(家族構成・生育歴)、発達や課題のなどの情報を保護者などから集めます。
また、必要に応じて知能検査などをしたり、子どもと直接話すことや、プレイルームで一緒に遊ぶことで子どもの得手不得手などの情報も収集したりします。

子どもへの支援・アプローチ

子どもへの支援アプローチの方法は様々で、ソーシャル・スキル・トレーニング(SST)や、ペアレントトレーニングなど、アセスメントによって得た情報を元に、子どもたちにあった支援内容やアプローチ方法を考え、問題の解決や改善を目指します。
また、子どもの興味のあることや、好きなことなどを肯定的に捉え、遊びや表現活動を通じて、持っている力を発揮させるなど『発達の促進』も併せて行います。

家族・保護者への支援

支援の対象は、子どもだけでなく、保護者や家族の支援も行います。
子どもの障害・課題による育児のしづらさで『親としての自信』をなくしたり、子どもの特性や行動によって、周囲から責められた経験の積み重ねによって保護者や家族が『傷ついていたり』、『不安を抱えている』場合が多くあります。
心理指導担当職員は障害児支援のプロとして、保護者や家族の気持ちに寄り添い、助言や指導などをすることで、『安心しもらう』など、心理的ケアを行います。

関係機関との連携

関係機関(保育園や幼稚園、小学校、自治体など)に、子どもたちやその保護者の情報の共有することや、子供たちの障害や課題についての理解を深めてもらう働きかけを行います。また、関係機関への指導や助言なども行うこともあり、地域全体の障害児支援なども行います。

心理指導担当職員になるには

心理指導担当職員になるための要件

心理指導担当職員になるために、特に資格は必要ありませんが、心理指導担当職員になるための要件があります。

「心理指導担当職員は、学校教育法の規定による大学の学部で、心理学を専修する学科若しくはこれに相当する課程を修めて卒業した者であつて、個人及び集団心理療法の技術を有するもの又はこれと同等以上の能力を有すると認められる者でなければならない。」※児童福祉施設の設備及び運営に関する基準より

上記の条件に当てはまる方が心理指導担当職員として働くことができます。

心理指導担当職員として採用されやすい資格

上記の通り心理指導担当職員となるための専門の資格は必要ありませんが、多くの場合は
『公認心理師』や『臨床心理士』『臨床発達心理士』などの資格を持っている方が心理指導担当職員として採用されるケースが多いです。

心理指導担当職員として働くためには

障害児支援施設で心理指導担当職員として働く場合は、求人サイトや障害児施設のHPなどから募集を見つけて応募するのが一般的です。
ですが、心理指導担当職員の求人はあまり多くなく、募集があってもすぐに埋まってしまうことが多いです。

職業紹介会社を利用する

普段の仕事が忙しくて、求人を見つける時間がない、なかなか条件に合った求人が見つからない場合は『職業紹介会社』の利用することをおすすめします。
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料金は一切かからず無料ですので、登録だけでもしておくのも良いかもしれません。

これまで心理指導担当職員についてご紹介しました。
障害や発達に課題のある子どもを、主に心理面でサポートし、安定・安心した生活ができるようにサポートします。子どもたちの成長を間近見ることができるやりがいがあり、社会貢献度の高いお仕事だと言えます。

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