放課後等デイサービス(放デイ)で働くには?資格は必要?無資格でも働ける?
現在、多くの自治体で『放課後等デイサービス』などの『障害児支援施設』が増えてきています。
『障害児支援施設』は、障害や発達に課題のある子どもが日常生活を安定して送ることができるようにサポートや訓練を行う施設です。
障害児支援施設が増えていくにつれて、施設で働く人も増えていますが、『放課後等デイサービス』で働く際に必要な条件はあるのでしょうか?
この記事では、放課後等デイサービスで働くための条件や、資格の有無についてご紹介します。
放課後等デイサービス(放デイ)とは
放課後等デイサービスとは、障害児通所支援施設の一つです。
小学生~高校生(場合により20歳まで)を対象とした、障害や発達に課題のある就学児のための通所支援サービスです。主に、放課後や学校の長期休暇(夏休み等)に利用します
役割
厚生労働省のガイドラインでは、放課後等デイサービスの役割について下記が示されています。
●子どもの最善の利益の保証
●共生社会の実現に向けた後方支援
●保護者支援
障害や発達に課題のある子どもが基本的な日常生活、自立した生活を送れるように支援したり、地域や社会への参加を実施・促進したり、また、保護者の『レスパイトケア』などの家族支援をしたりする役割も担っています。
仕事内容
放課後等デイサービスには様々な障害のある子どもが通所します。
そんな子供たちが自立や、安定した生活ができるように、訓練や集団や社会への適応訓練、機能動作の獲得のための運動療育(訓練)など様々な内容のサービスを提供します。
子どもたちはそれぞれに個性や特徴があるため、子供たちを観察したり検査したり、また保護者からのヒアリングなどからも子どもの情報や状態を把握し、一人ひとりに合わせた個別の支援プログラムを計画し実施します。
施設によってプログラム内容は『学習タイプ』や『音楽教育タイプ』など様々ですが、子どもの生活や成長を支援するという目的は変わらず、子どもの成長を間近で感じられる『やりがいのあるお仕事』です。
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児童発達支援事業所・センターとの違い
『放課後等デイサービス』と同様の施設に『児童発達支援事業所』『児童発達支援センター』があります。放課後等デイサービスとの大きな違いは対象とする子どもの年齢です。放課後等デイサービスの対象は『小学生~高校生までの就学児』ですが、児童発達支援事業所・センターは『0歳~6歳までの未就学児」を対象としています。
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どんな人が働いているのか
配置基準について
放課後等デイサービスには、厚生労働省が配置するように定めている職種・人員があります。
基本的な配置基準は下記です。
【配置基準】
◯管理者:1人配置
資格:必要としない場合が多い
放課後等デイサービスの全体を管理する立場です。施設の全体を把握し、事業を円滑に進めるのが管理者の仕事です。職員の効率的な配置や、学校や地域の関係機関などと連携と取ることなども行い、施設全体を統括します。
◯児童発達支援管理責任者:1人以上配置(常勤)
資格:児童発達支援管理責任者資格(研修や実務経験が必須)
放課後等デイサービスで中心的な役割を担います。子どもの特性や、家族の意向等を汲み取り、目標を定め『個別支援計画』を作成します。
また、提供するサービスについて、スタッフへ技術指導や育成を行ったり、家族への相談業務を行ったりなど、提供するサービスを統括する役割です。
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◯児童指導員:2人以上配置(1人以上は常勤)
資格:児童指導員任用資格が必要
放課後等デイサービスに通う子どもに対して直接支援や指導を行う職種です。児童発達支援管理責任者が作成した個別支援計画に沿って支援を行います。
※機能訓練を行う場合や医療ケアを行う場合は、「機能訓練指導員」「嘱託医」「看護師」等の配置が必要です。
◯機能訓練担当職員
資格:行う訓練の専門資格が必要
日常生活における機能訓練を行います。作業療法士・理学療法士・言語聴覚士が担当します。
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◯看護師・嘱託医
資格:必要
施設にて医療的な処置・ケアを行います。
放課後等デイサービスで働く場合に資格は必要か?
上記の通り、職種で働きたいと考える場合、ほとんどの職種で資格が必要です。
ですが、『資格を持っていない』場合でも働くことができます。それは「指導員」として働くことです。
指導員とは
指導員は、児童指導員などのサポート的役割を担います。
子供たちの送迎や事務作業や清掃業務なども行います。児童指導員は任用資格の取得が必須ですが、指導員は資格や経験がなくても仕事に就くことができます。
指導員として経験を積むことで『児童指導員』になれる
指導員として実務経験を積んで『児童指導員』にステップアップするケースもあります。
児童指導員は児童福祉事業で「実務経験を積むこと」で児童指導員の任用資格の取得条件を満たすことができるため、無資格で働く場合は『児童指導員任用資格』取得する前提で働くことが多いです。
放課後等デイサービスで働く際に求められること
資格の有無に関わらず放課後等デイサービスで働く際に求められることは、次のようなことが挙げられます。
●コミュニケーション能力
●協調性
●知識や技術の向上心
放課後等デイサービスでは、様々な職種の人や、保護者そして子供と関わります。
そのため、いろいろな人とコミュニケーションが取り、協調性を持ってお仕事を進めなければなりません。また、様々な障害や特徴のある子どもを相手にするため、日々勉強し続けることも求められます。
これまで紹介したとおり、放課後等デイサービスで働くには、資格の有無に関わらず働くことができます。ですが、無資格でも勤務できる「指導員」を募集している施設は多くないのが現状です。
放課後等デイサービスで無資格で働きたい場合は、『職業紹介会社』の利用をおすすめします。職業紹介会社を利用することで、条件にあったお仕事を『無料』で紹介してくれます。
放課後等デイサービスで働くことは、子供たちの成長を間近で感じられるやりがいのあるお仕事です。福祉職に興味のある方は一度検討してみてはいかがでしょうか?
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