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家族のような「ユニットケア」で、みんなが幸せな日々を

最終更新日:2021.05.20

「ユニットケア」

介護業界で働く人であれば、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
ユニットケアとは、特別養護老人ホームなどの介護施設で採用されている介護の手法。
これまで、複数の要介護の高齢者を24時間安全にケアするには、どうしても「集団ケア」に頼らざるを得ませんでした。
しかし、入居者の個性を尊重し、尊厳ある生活をしていくために必要なのは、やはり「個別ケア」

その「個別ケア」を実現する手法のひとつが、「ユニットケア」なのです。
この手法により、家庭のような雰囲気の施設で、入居者とスタッフが共同生活をしながら、ひとりひとりの個性と生活リズムを大切にした暮らしを実現することが可能になりました。

入居者とスタッフが家族のように

では、具体的にはどのような取り組みがなされているのでしょうか。
ユニットケアでは、入居者10人前後をひとつの「ユニット」とし、介護スタッフが固定配置されますので、いつもいる顔なじみのスタッフと入居者との間に、家族のような関係が生まれます。
そしてユニットケアのもうひとつの特徴は、「個室」と「居間」を備えていること。
「個室」で入居者ひとりひとりのプライバシーを守りながら、「居間」でほかの入居者やスタッフとのコミュニケーションを図る。このふたつの場面が、生活の軸となります。
こうして、入居者にとっての「今までと同じような、ごく普通の暮らし」が営まれているのです。
この「ユニットケア」を採用する施設は、まだ全体の3割程度ですが、これからどんどん増えていくことが予想されています。

それぞれができることを自分たちの手で

ユニットケアでは、日中は各ユニットに1名以上の看護・介護スタッフの配置が義務づけられていますが、実際は10名のユニットに対し4~5名のスタッフが配置されていることが多いようです。
スタッフは固定配置なので、たとえ入居者が名前を覚えられなくても、しだいに「いつもの人」として受け入れてもらえ、親しい関係に。

食事はキッチンでみんなで作ります。台所仕事が出来なくなった人も、調理や盛り付けをそばで見ていることで、家庭の雰囲気を味わうことができます。
入浴も一人ずつ、好みの方法で入ることが可能。洗濯は脱衣所にある洗濯機で。干したりたたんだりも、できるだけ協力してみんなで行います。

食後には「居間」で気の合う仲間とおしゃべりしてくつろいだ時間を過ごしたり、ときには通いなれた喫茶店や美容院に出掛け、地域の人と触れ合うことも。
この「普段と変わらない日常生活」をサポートするのが、介護スタッフの仕事になります。

ユニットリーダーの役割

そして各ユニットに1名、必ず常勤しなければならないのが「ユニットリーダー」です。
ユニットリーダーは、ユニットのスタッフをまとめ、指導する役割。
具体的には、

など、そのユニットの運営に関わるすべてのトップであり、責任者となります。

ユニットリーダーに必要とされるものは?

ユニットの持ち味や雰囲気は、そこを統治するリーダーしだいで大きく変わってくるもの。
リーダーの気持ちがブレると、スタッフにも迷いが出て、ユニットの運営が難航してしまうことも。

それでは、認知症の利用者の方の周辺症状(BPSD)をできるだけ抑えて、その人本来の姿で暮らしていただくために、介護する側はどのように接すればよいのでしょうか。

ではユニットリーダーに求められるものとはなんでしょうか。

いろいろな見解があると思いますが、まずはリーダーシップ。そして問題解決能力、愚痴を言ったり落ち込んだりしないポジティブな姿勢、もちろん介護スキルは必須です。
けれど何よりも大切なのは、やはり人間性ではないでしょうか。利用者の気持ちも、家族の気持ちも、スタッフの気持ちも、すべてを包み込み、汲み取れるような心の広さ、優しさ、思いやり。
そんな魅力あふれるリーダーがいつもいるユニットは、本当の家族のようなあたたかい関係で結ばれることでしょう。

冒頭にも書いたとおり、ユニットケアを導入する施設は増加しています。
要介護の高齢者が、たとえ重症化していったとしても、できるかぎりごく普通の生活が送れるようサポートするユニットケア、そしてその中心で活躍するユニットリーダー。
これからますます注目を浴びる職種となっていきそうです。

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