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介護のICT化・DX支援制度|補助金・支援金、ICT導入率について

最終更新日:2023.01.19

あらゆる業界・業種でICT化やDX推進が盛んになっています。

特に介護業界・現場は『慢性的な人材不足』『2025年問題』などの課題を抱えており、ICT化・DX推進による改善・解決が期待されています。

この記事では、介護のICT化・DXについて、また政府の支援、支援金・補助金やICT導入率についてもご紹介します。

また、以下の記事で『介護とICT・DX』についてまるごと ご紹介していますので、併せてご覧くださいね。

▷介護のICT化・DXについて【まとめ】|背景とは?求められる理由、活用例、支援、導入率など『まるごとご紹介』

ICT・DXとは?

ICTとは「Information and Communication Technology」の略称で、情報通信技術と訳されます。また、DXは、デジタル技術(ICTなど)を浸透させ、人が生活するあらゆる場面で良い方向へ変革することを意味しています。こちらの記事でICT・DXについてしっかりご紹介していますので、併せてご覧ください。

▷ ICT化・DXとは|DXを推進させるためのステップとは?介護業界のICTについても

介護業界のICT化・DXについて

ICT化を進めることで、『業務効率化』はもちろん、『スムーズな情報共有・連携』『データ活用による介護の質の向上』などの効果が見込まれており、介護業界の課題や日本の課題を解決する手段として大きな期待が寄せられています。

介護業界でICT・DXが求められる理由や、見込まれる効果、導入課題についてこちらにまとめていますので併せてご覧くださいね。

介護業界におけるICT化・DXとは|ICT化・DXが求められる理由、背景・導入課題とは

ICTの導入率

公益財団法人介護労働安定センターの『令和2年度 介護労働実態調査結果について』によると、ICT機器の活用状況は、

「パソコンで利用者情報(ケアプラン、介護記録等)を共有している」が 50.4%、

「記録から介護保険請求システムまで一括している」が 39.1%、

「タブレット端末等で利用者情報(ケアプラン、介護記録等)を共有している」が 22.0%となっており、

「いずれも行っていない」は 25.8%という結果になっています。

また、長崎県の「令和3年度介護ロボット・ICT導入実態調査結果」によると、ICTを「導入している」事業所は41.3%で、「導入を検討中」「今後導入を検討」の合計の回答が40.2%となっています。

平成30年度の本調査によると、「導入している」16.2%で、「導入予定はない」は69.7%だったので、大きく増加しています。

これらの調査結果により、今後、全国的にICTを導入する事業所が増えることが予想されます。

政府によるICT促進について

政府も介護業界のICT化を促進しています。

介護現場におけるICTの促進

厚生労働省では、紙ベースでの情報やりとりを抜本的に見直し、介護職員が行政に提出する文章の作成時間を効率化すること、また、ビッグデータの蓄積による科学的介護の提供のため介護現場のICT化を進めています。

ICTを活用することで、働きやすい環境づくり、介護業界のイメージ刷新など介護分野への多様な人材の参入促進へつながることも期待されています。

デジタル庁

政府はデジタル庁を2021年9月に設置しました。省庁をまたぐデータのやり取りや手続きをデジタル化でスムーズに行えるように取り組んでいます。介護業界のICT化やDXについての追い風となっています。

ICT導入への支援(補助金・支援金)

政府による介護事業所のICT化を支援する『ICT導入支援事業』や『IT導入補助金』があります。

ICT導入支援事業

ICT導入支援事業とは、介護事業の業務効率や負担軽減を図るためICT(機器)の導入を厚生労働省が補助してくれる制度です。


【ICT導入支援事業の要件】

・記録・情報共有・請求の各業務が転機不要(一気通貫)

・ケアマネ事業所(居宅系サービス等)とのデータ連携のために「ケアプラン連携標準仕様」を実装した介護ソフトである

・LIFEによる情報収集・フィードバックに協力

・導入事業所による他事業所からの照会対応

・事業所による導入効果報告に応じること 等

・導入計画の提出(導入する意義、期待される効果等)など

※出典:ICT導入支援事業 【地域医療介護総合確保基金(介護従事者確保分)】

詳しくは、各都道府県が公開している公募要領でご確認ください。


【対象となるもの】

・介護ソフト

・タブレット端末

・スマートフォン

・インカム

・クラウドサービス

・他事業者からの紹介経費等

・Wi-fi機器の購入設置

・業務効率化に資するバックオフィスソフト(勤怠管理、シフト管理等)


【補助限度額】

補助限度額は事業所規模(職員数)に応じて設定されます

・職員 1人~10人 ・・・・・・・・ ・・ 100万円

・職員11人~20人・・・・・・・・ ・・ 160万円

・職員21人~30人・・・・・・・・ ・・ 200万円

・職員31人以上 ・・ ・・・・・・・・・ 260万円


【補助率】

ICT導入支援事業補助金の補助率は都道府県が設定します。(基本的には50%以上に設定されていることが多いです)


IT導入補助金

IT導入補助金は中小企業・小規模事業者等が自社の課題やニーズにあったITツール導入する場合支援する経済産業省による補助金制度です。この補助金制度の対象は「中小企業」「小規模事業者」で介護以外の業種も対象です。

要件や対象については、細かい条件が設定されているため、詳しくはWEBサイトをご確認ください。

介護事業所におけるICT活用例

介護事業所での具体的なICT化として様々な活用例があり、

『情報共有・記録システム』『見守りシステム』『事務作業の効率化』『データ活用』など様々面での活用することができます。

こちらの記事で、ICTの活用例や、ICT導入・DXを成功させるためのポイントに付いてもこちらでまとめていますのでご覧くださいね。

介護業界におけるICT化介護のICT化のおはなし|ICT活用例、ICT化・DXに失敗しないためには

まとめ

これからの介護業界・日本の課題を解決すべく、国をあげてICT・DXを推進しています。

ICT化・DXが進むと介護業界や事業所は大きく変わることが予想され、今後大きな期待も寄せられています。ICT化・DXを推進しより良い介護を実現させましょう。

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