園児も保育士も紫外線対策は大切です!紫外線の影響とは?
外もポカポカ陽気になってくると、お外遊びもより気持ち良くなってきますね。
暖かい季節での外遊びは、水分補給、熱中症対策も必要ですが、紫外線(日焼け)対策も怠らないようにしましょう。
この記事では、紫外線の影響などを理解した上で、園児の紫外線対策はもちろん、保育士自身の紫外線対策、そのポイントについてご紹介します。
紫外線が私たちに与える影響とは?
「紫外線」といえば、まずは「日焼け」が思いつくかもしれません。
ですが、紫外線が私たちに与える影響はそれだけではないんです。
紫外線による「急性期」の症状
紫外線を浴びて数時間、数日後に現れるすぐ(急性期)の症状として下記があります。
(1)日焼け
肌が赤くなってヒリヒリとしたり(サンバーン)、肌が小麦色に黒ずんだり(サンタン)するなど一番に身近に感じやすい症状です
(2)紫外線角膜炎(雪目)
目が紫外線を浴びると、目が充血したり、異物感を感じたりする症状です
(3) 免疫機能の低下
皮膚が紫外線を浴びることで免疫力を低下させ、感染症にかかりやすくなると言われています。例えば、唇や口角にできるヘルペスは免疫機能が低下した結果だと考えられています。
紫外線による「慢性期」の症状
紫外線を長年浴び続けると、約20~30年かかり様々な影響が出てきます。
主に、皮膚と目に対して症状として現れますが、徐々に悪化していくため、実感しにくく、注意が必要です。
主な症状としては『シミ』『シワ』などの肌老化ですが、場合によっては良性、悪性の腫瘍(皮膚癌)ができてしまう可能性もあります。
他にも、目が紫外線を浴び続けると、水晶体が濁って視力低下を引き起こす『白内障』などの原因になるとも言われています。
「日焼けは『健康の象徴』」はもう古い!
紫外線は体内でビタミンDを合成し、身体によいと言われており、昔は「日焼け」は健康の象徴として認識されていました。
ですが、近年は紫外線の浴びすぎによるデメリットが問題視されており、オゾン層の破壊により紫外線が増えたこともあり、今では「日焼け」は「健康」の象徴というわけでではないということは認識しておきましょう。
紫外線対策のポイント
では、これから保育園での「子供」そして「保育士自身」ができる紫外線対策とそのポイントについてご紹介します。
外遊びの時間帯を工夫する
1日のうちで紫外線が強い時間帯と弱い時間帯があります。
「早朝や夕方」は紫外線が非常に弱く、「お昼時間帯」の10時~14時の間は逆に強くなります。屋外活動はなるべく紫外線の弱い時間に行いましょう。
また、1年を通して考えると4月から9月は紫外線が強くなります。
長時間にわたって紫外線を浴びるような活動をする際は、時間帯や季節を考えながら行いましょう。
他に紫外線の強さを知る方法としては、天気予報なども紫外線の強さを教えてくれますので、有効活用しましょう。
日陰を作る・活用する
日陰の紫外線の量は、日向の約50%と半減します。
テントやパラソル・よしず・日陰ネットを積極的に活用し、日陰を作り・活用しましょう。
また、曇天の場合でも晴天時の約80%は紫外線が出ているので、
「曇っているから紫外線は大丈夫!」とは考えずに、日陰を作るなどの対策はしましょうね。
屋内でも紫外線に気を付ける
建物の中にいても、紫外線を完全に防げるわけではありません。
紫外線はガラス窓を通して入ってきます。
屋内の紫外線対策としては、ガラスに紫外線カットフィルムを貼ったり、紫外線カットスプレーを吹き付けたりなどの対策方法もあります。
そこまで過敏になる必要もないと考える方もいますが、気になる場合に対策を考えましょう。
帽子を着用する
活動で外へ出る場合は、子供たちに『帽子』を被らせるなどをして直射日光を避ける工夫をしましょう。
帽子のつばが7センチあれば約60%の紫外線がカットできるとされています。
他にも、つばだけでなく、首元まで布で覆うタイプの「襟付き帽子」もあるので、しゃがんだり下をよく見たりする子供にはオススメです。
※ただし、保育園によっては保育士が、帽子をすることで、保育士の顔や表情が見えなくなることで、子供たちを不安にさせる可能性があるとして、禁止している保育園もあるそうなので、そのあたりは事前に確認しましょうね。
露出を避ける
これは園児というよりは、保育士向けの紫外線対策ですが、体を覆う部分を多くして、肌を紫外線から守りましょう。
ただし、通気性の悪いものは熱中症の原因にもなりますので、通気性の良いものを着用しましょう。また紫外線対策ウェアやアームカバーなどいろいろな紫外線対策グッズもあるので、お気に入りのものを探してみてくださいね。
日焼け止め(サンスクリーン剤)を有効活用しよう
園児に「日焼け止め」を塗るということは多くないかもしれませんが、「日焼け止め」による紫外線対策は有用です。ここでは、日焼け止めを使う際のポイントをご紹介します。
『SPF』『PA』の意味を理解しておく
日焼け止めには『SPF』『 PA』という記載されています。まずはこちらの意味を理解しておきましょう。
【SPFとは】
SPFは”Sun Protection Factor”の略で、
短時間で赤みや炎症を引き起こし「シミ」「そばかす」などの原因となる『UV-B』の防御効果を表しています。
1~50+までの数値その防御効果の強さを表しており、数値が高いほど効果があります。
【PAとは】
PAとは”Protection Grade of UVA”の略で、肌をすぐに(一時的に)黒くさせ、「シワ」「肌のたるみ」などの「皮膚の老化促進」の原因となる『UV-A』の防御効果を表しています。
4段階の「+」マークで表示されており、「+」の数が増えるにつれて、UVAに対する防御効果が高いことを表しています。
日焼け止めを使い分ける
お肌を守るための日焼け止めですので、日焼け止めによってお肌を傷めないように気をつけましょう。
【防御効果で使い分ける】
パッケージ等に表記されている「数値」「段階」が大きいものが紫外線の防御効果は高いので、選ぶ際は「数値」「段階」が大きいものを選んでしまいがちです。
ですが、数値や段階が大きくなるほど肌への負担も大きくなる傾向があります。
なので、日によって日焼け止めを使い分けることをオススメします。
例えば、
○屋外活動がメインの日には「SPF30-40/PA+++」
○炎天下でのイベントの日には「SPF50-50+/PA++++」
○屋内活動が多い日や日常であれば「SPF15-20/PA++」
など、その日その日によって使い分けましょう!
【種類で使い分ける】
日焼け止めには、クリームタイプ、ローションタイプ、ジェルタイプ、飲むタイプなど様々な種類があります。
また紫外線を反射・錯乱させる効果の「紫外線錯乱剤」、紫外線を吸収する「紫外線吸収剤」にも分けられます。
一般には「紫外線錯乱剤」のほうが肌に優しく、「紫外線吸収剤」のほうが」つけ心地が良い傾向とされていますが、どちらが絶対に良いというものはなく、個人によって合うか合わないは違うので、あなたの肌に合う日焼け止めを見つけることが大切です。
重ね塗り・塗り直しが大切
日焼け止めは、時間経過とともに効果が薄れたり、汗で流れたりしてしまいます。効果を持続させるために2-3時間ごとに重ね塗り・塗り直しが効果的です。
「無香料」「無着色」「敏感肌用」のものを使う
保育士は日々子供と触れ合うことが多いお仕事です。保育園には肌が敏感な子供もいる可能性があるので、できるだけ低刺激でノンケミカルなものを使いましょう。
また、子供に日焼け止めをつかう場合は「ベビー用」「こども用」等の表示されているものを使うことがおすすめです。
プールでは「耐水性」「ウォータープルーフ」と表示されているものを使う
プール遊びがある場合は、日焼け止めが取れないように「耐水性」「ウォータープルーフ」
のものを使うようにしましょう。
日焼け止めによるプールの水質汚濁について問題視されることもありますが、耐水性のものであれば水質汚濁はされないということがある研究で明らかになっているようです。
上手に塗って、上手に洗い流そう
効果の高い日焼け止めを選んでも、上手に塗れていなければ効果が減ってしまいます。
小鼻の脇や顎のライン耳の後ろや首の後ろなどは塗り忘れてしまいがちです。
塗り忘れには注意しましょう。
また、日焼け止めを塗った日には、肌に日焼け止めの成分が残ってしまわないように、石鹸で丁寧に洗いましょう。
※日焼け止めは園によっては禁止されているところもあるので、使用する際は事前に確認しましょうね。
日焼けしたらアフターケアは入念に
どんなに対策をしても日焼けしてしまうものです。
日焼けをしたらしっかりとケアをすることを忘れないようにしましょう。
冷やす
日焼けは「やけど」と同じ状態と言われています。肌へのダメージを抑えるために濡れタオルで抑えたり、シートマスクをしたりで冷やしてあげましょう。
保湿する
美白成分を含んだ化粧水や美容液で肌の保湿をしてあげましょう。普段からのスキンケアも非常に大切です。
保護者の理解と協力も大切
紫外線から子どもたちを守るためには、保育士だけではなく保護者の方の協力も必要です。
紫外線の危険性や、保育園での紫外線対策の方針、家庭でできる紫外線対策法について共有して、保護者の方に紫外線対策の重要性について理解してもらいましょう。
「お便り」「掲示物」で紫外線対策の重要性を伝えたり、保護者の方に紫外線対策について「送迎時の会話」や「連絡ノート」で伝えたりするなどをして、保護者の方に協力のお願いをしましょう。
もちろんお願いばかりだけでなく、保育園側も、保護者ニーズや環境等の変化に合わせて、園内の紫外線対策のルールや方針も定期的に見直すこともとても大切です。
園児時期こそ、屋外での活動が多いので、自然と紫外線を浴びる量が多くなります。
その紫外線を浴びた分だけ、将来に悪影響が出る可能性が高くなります。
「園児時期だから」こそ、紫外線対策をしっかりとしなければなりません。そして、紫外線から守ってあげるのは大人(保育士)の仕事でもあります。
もちろん保育士さん自身も紫外線対策を忘れないようにしてくださいね!子どもたち、そして保育士さん自身の未来のお肌のためにできる対策を実践していきましょう!!
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