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今人気の『院内保育』とは? 気になる【仕事内容・給料・メリット】について!求人の探し方も

最終更新日:2021.07.29

近年、保育士の職場として人気になっているのが『院内保育所』です。 今回は、『院内保育所』の特徴や待遇、働き方、メリット・デメリット、求人の探し方などについてご紹介します。是非、転職の情報収集や、業界の情報収集にお役立てくださいね。

院内保育所とはどんな施設?

『院内保育所』とは、病院などの医療施設で働く、主に医師や看護師などの子供を預かる保育施設のことを言います。

院内保育所ができた背景

病院は基本的に24時間体制で、医師や看護師は夜間勤務や、シフトの変動もたくさんあるので、『早朝・昼間・夜間に問わず』子供を預ける施設が必要です。通常の保育園に預ける場合は、どんなに延長しても24時間の対応をしてくれるとこはありません。そのため、子供が小さい頃は一時的に仕事を離れなければならなかったり、働く時間を変えなければならなかったりなど、『仕事の両立をして仕事を続けたい』医師や看護師、そして病院にとっても大きな損失となっていました。
そうした問題を解決し、安心して働ける環境の実現を目指したのが『院内保育所』です。

医療従事者の子育てサポート

『院内保育所』の多くは、病院内やその近隣に開設されており、医師や看護師などの従業員の勤務時間に合わせて柔軟に子供を預けることができます。例えば病院が24時間365日体制の場合は、院内保育所も24時間365日開いています。
産後や育児中も『変わらず働いてほしい病院側』、『キャリアを止めずに働きたい医療従事者』の両者にとってメリットを満たす役割を果たしています。院内保育があることで早期職場復帰も後押しできます。医療従事者の子育てをサポートするのが院内保育所です。

※院内保育所によっては安定的に子供を集めるために、従業員の子供だけでなく、地域のこどもを一緒に預かる場合もあります。

小規模の病院でも『院内保育所』が増えている

『医療従事者への子育て支援策』としても、国も院内保育を推奨しており一定の基準を満たせば認可保育園として自治体から補助金が出るので、近年は小規模の病院でも院内保育所を設置するところが増えています。

院内保育所の特徴(一般保育園との違い)

院内保育とはいえ、『子供の保育をするという仕事』であることには変わりありませんが、院内保育所の特徴についてご紹介します。

保育時間が長い

院内保育所の大きな特徴の一つが『保育時間の長さ』です。
一般的な保育園の預かり時間は月曜日~土曜日の7:30~17:30が一般的で、延長保育がどの程度出来るかは園によって異なります。
一方、院内保育所は、病院で働く従業員に合わせ夜間まで開園しているケースも多く、病院が24時間体制であれば『24時間365日』開園しているところもあります。早朝に子供を預かることもありますし、夜間のお泊り保育を実施することもあります。そのため院内保育所で働く保育士は2交代制や3交代制などのシフト勤務が主で、夜勤をすることもあります。保育士の夜勤についても『夜勤手当』がつくので高収入が見込めるのも特徴です。

日によって預かる子供が変わる

院内保育所は、保護者である病院の従業員の勤務シフトにより子供の登園時間や降園時間が変わります。したがって毎日同じ時間に同じ子供が来るわけではなく、日によって預かる子供の『顔ぶれが変わります』。毎日違う子供たちと関わるのでそれぞれに合わせた保育と、『臨機応変に対応』することが保育士に求められます。

少人数保育・異年齢保育

病院の規模によりますが、従業員の子供の数も限られているため、多くの院内保育所では『少人数』を預かることが多いです。
保護者の勤務時間によって預かる子供が変わるので、日によって登園する子供の人数・年齢なども違うため、年齢ごとのクラス分けが難しく、一つの部屋で様々な年齢の子供たちを保育する『異年齢保育』を実施することが多いという特徴があります。

イベントや行事が少ない

保育人数も少なく、預かる子供の顔ぶれも毎日変わります。また、同じ時間に一同が揃う機会が少なく、受け入れ時間の拡大を優先させるということもあり、運動会などの『大きなイベントがない』傾向にあります。
イベントが少ないため、その準備や制作をする必要がなく、書類仕事や事務作業が少ないので、保育士の『負担が少ない』という特徴もあります。

保護者の近くで働く

院内保育所は病院の敷地内または近隣に開設されており、『保護者が近くで働いている』ことも大きな特徴です。保護者が近くで働いているため、子供の体調不良や緊急時に保護者と連絡もとりやすく、安心感もあります。また保護者も仕事の合間に子供の姿を見に来ることもあり、一般の保育所より、より親子の結びつきを感じることができることも特徴の一つです。

院内保育のスケジュール

院内保育書の1日の流れをご紹介します。

1日の流れ(例)

◯7:30~ 随時登園
保護者の勤務時間により子供たちの登園時間は様々です。随時子供たちを出迎え、健康チェックを行います。
夜勤の保育士は、出勤した日勤の保育士へ引き継ぎをし、退勤します。
◯9:00~ 朝の会・活動
子供が揃ったタイミングで朝の会、活動(プログラム)を行います。
◯11:30~ 昼食
子供たちと一緒に食事をします。
また、この時間帯から登園する子供もいるので随時受け入れを行います。
◯12:30~ 午睡
子供を寝かしつけ、保育士は交代で休憩を取ります。
事務作業もこの間に行うことが多いです。
◯15:00~ おやつ・自由遊び
子供たちを起こし、おやつを食べます。おやつを食べ終わったら自由に遊ぶ子供たちを見守ります。
◯16:30~ 帰りの会・随時降園
帰りの挨拶をして保護者のお迎えを待ちます。
夜勤の保育士もこの時間帯から出勤してくるので引き継ぎを行います。
◯17:00~ 随時登園
この時間から登園の子供を迎えます。
◯18:30~ 夕食・入浴
子供たちと一緒に夕食を食べ、食べ終わったら子供たちをお風呂に入れます。
◯20:00~ 就寝・夜間業務
子供たちが安心して眠れるように、絵本の読み聞かせなどで雰囲気を作り子供たちを寝かしつけます。
就寝中の子供たちの定期的に見回りをしつつ、日中にできなかった事務作業や制作・清掃をおこない仮眠を取ります。
◯翌07:00~ 起床・朝食
子供たちを起こし、朝食を食べさせ身支度を済ませ保護者のお迎えを待ちます。

院内保育と病児保育と病児後保育の違い

院内保育と混同しやすいのが「病児保育・病児後保育」「病棟保育・医療保育」です。
下記にその違いについて簡単にご紹介します
◇病児保育・病児後保育
保護者が仕事などの都合で、病気中や、病気の回復期の子供を保育できない場合に、病院・保育所で保護者の代わりに看護師や保育士が保育することです。
◇病棟保育・医療保育
病院に入院している病気や怪我の子供の保育をすることです。直接医療行為をすることはありませんが、医療スタッフと連携して子供の心身ケアと看護を行います。

院内保育所の働き方・魅力

院内保育所で働く際にどんな魅力があるでしょうか。

給与・待遇が良い事が多い

保育士は一般的に給与が低い職種だと言われていますが、院内保育所は『給与や待遇が良い』ことが多いです。運営主体に依るところですが、しっかりとした病院が院内保育所を運営している場合、福利厚生や給与・賞与が『病院の水準』に合わせて設定されるため、一般の保育所よりも『高待遇』を期待することができます。
院内保育では夜間保育・早朝保育を行う事も多いので『夜勤手当』『早朝手当』での高収入も期待できます。

シフト制で、残業が少ない

院内保育所は病院で働く保護者のサポートを目的としているため、院内保育所で働く保育士も病院の時間に合わせてシフト制を導入しています。そのため『時間をしっかりと区切って』勤務することがほとんどです。
一般に持ち帰り仕事や、残業が多いと言われている保育士ですが、院内保育所で働く場合はそういった心配が少なく、時間が来たらすぐに仕事を終わることが出来るので『仕事のON/OFF』をはっきり区切れることが多いです。

大きな行事が少ない

保護者もシフト勤務な事が多いので、院内保育所に通う子どもたちの預かり時間もバラバラです。なので、行事の日程を決めるのが難しく、保護者が参加するような大きな行事が少ない事が多いです。また、行事よりも受け入れ時間の拡大を重視しているという側面もあります。
大きな行事は企画・準備が必要となり通常、保育士の『大きな負担』になりますが、院内保育所は行事が少ないため保育士の『業務負担が軽減』される傾向にあります。

子供とじっくり向き合う保育

院内保育所は子供の数が『少人数』なことが多いので、子供一人ひとりと『じっくり向き合う保育』を行うことが可能です。施設の敷地自体も小さいことが多いので、『保育士の目が届く範囲で』子供をしっかりと保育できるという魅力もあります。

保護者との距離が近く、連携しやすい

保護者が同じ施設、もしくは近隣で勤務しているので、子供が怪我をしたときなど保護者へ連絡が必要な時にすぐに連絡がつきやすく安心感があります。
また、保護者も同じ施設内で働く従業員同士なので、良い関係が築きやすい事も魅力です。

プライベートとの両立

シフト勤務なので基本的に『時間きっかりにお仕事を終える』ことができますし、事前に予定を伝えてとくことで『お休みと取りやすい』傾向にあります。
また、夜勤のある職場では、夜勤の翌日は1日お休みのところがほとんどなので、お休みもしっかり取れます。プライベートと仕事の両立を図りやすい職場だと言えます。

デメリットに感じてしまうかもしれないこと

院内保育所は、人によってはデメリットを感じてしまう場合もあります。

勤務時間や休日が不規則になることも

院内保育所の開演時間は病院の時間に合わせて決まります。
例えば、24時間対応の病院であれば院内保育所も24時間対応となります。24時間対応の院内保育は変則的な勤務となることが多く、月1回以上の夜勤がある可能性もあります。シフト制とはいっても、日勤と夜勤で働くことは体が慣れるまで時間がかかるかもしれません。人によっては、勤務時間が固定されていないことで健康面や生活面に影響が出ることもあります。不規則な生活にストレスを感じる体質であればデメリットと感じるでしょう。

保育のマンネリ化

院内保育は、その性質的に『託児保育』に近い『シンプルな保育スタイル』になることが多いです。
一般の保育園のようにクラス活動や、年齢に合った保育計画を実施する機会も少なく、人によっては「やりがいを感じない」「物足りない」と感じる事もあるようです。

やりたい保育ができない可能性がある

院内保育の施設は病院内やその近隣にあるため、『狭く、設備が不十分、使い勝手が悪い』ことも多いです。例えば、広い園庭やプール等の設備を使うことで「のびのびとした環境」での保育をしたいという保育観を持っていれば、『やりたい保育ができない』とストレスを抱えるかもしれません。
また、行事も少ないので、行事を通じた子供とのやり取りが好きな方にとっても『物足りなさを感じる』要因となります。

保育士として積める経験が限られる

院内保育は、一般の保育園と比べると特殊な環境での保育です。
少人数で「託児保育」に近い保育スタイルが多いので、施設によりますが『大人数保育』や『クラス運営』などの経験を積むことが難しいです。保育士のキャリアを積みたいという方にとっては魅力的に感じないかもしれません。

子供が成長する姿を見守れないことも

院内保育は、病院に勤務する保護者の方の都合に合わせて子供が預けられるので、毎日決まった子供を相手することがなく1週間に1度しか会えない子供がいるなど、様々な状況が考えられます。入園から卒園まで毎日成長を見守れる子供は、ほとんどいないことも考えられます。『継続的に子供の成長を見守り続けられない』ということはデメリットに感じるかもしれません。

感染症対策

病院内という環境は一般的な保育所と比べると『病気リスク』が高くなってしまうため、感染症対策が一般保育園と比べるとより厳しくなるかもしれません。子供だけでなく働く保育士の感染症対策には十分に気をつける必要があります。

院内保育所に向いている人

ここまでご紹介したとおり、院内保育所は一般保育園に比べると特殊なことがありますが、下記のような人には向いていると言えます。

◯残業や持ち帰り作業を減らしたい
◯一人ひとりにじっくり向き合った保育をしたい
◯『夜勤あり』でも高給与・高待遇が良い
◯アットホームな環境で仕事をしたい 
◯ライフワークバランスを重視したい など

特殊な環境にストレスを感じないのであれば、院内保育所で勤務をオススメします。

院内保育で働きたい場合

院内保育所で働くとはいえ、特別な資格が必要というわけではありません。
保育士は医療行為を行うわけではないので特別な医療資格やスキルを求められることはありません。

探す際に気をつけるポイント

院内保育所を探す際に気をつけたいポイントは『夜勤』『勤務体系』についてです。

◯勤務体系
『何交代制なのか』『休暇のとりやすさ』『開園時間・閉園時間』『休園日』などをしっかり確認しておきましょう。

◯夜勤
『夜勤の有無』『夜勤がある場合は月何回程度あるのか』『夜勤手当はいくらか』『夜勤中の仮眠や休憩の取り方』などはしっかりと確認して自分と合っているかどうかを確認しましょう。

探し方

院内保育所は基本的に病院が出す求人に応募することで働くことができます。ですが、条件の良い求人は非公開が多い事もあるので、個人で探すのに限界があります。
そういった場合は「保育士専門」の転職サイトなどに登録をすることで、院内保育所を紹介してもらうことができます。登録をすることで一人ひとりに担当コーディネーターが付き、求人情報だけでなく、その施設の雰囲気など、『その他の情報』についても教えてもらうことができます。また、『勤務地』や『条件』などの希望を伝えることであなたにマッチした求人を探してもらうこともできますよ。求人が見つかった場合にも、先方とのやりとりや条件交渉なども行ってくれ、入職前後のフォローもしてくれます。
登録料などは一切かからず、無料で利用できるので少しでも興味がある場合は登録をおすすめします。

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院内保育所の特徴や魅力についてご紹介しました。
ゆとりがあり『じっくりと保育ができること』、病院水準での『高給与・高待遇が期待できる』ことなど、特殊な環境だからこそ一般保育園とは違う魅力があります。
また、人の命を救っている医療従事者を「保育」という形で支えているということも実感できるという、一般保育園とは一味違ったやりがいを感じるかもしれません。
少しでも興味がある場合は。一度検討してみてはいかがでしょうか?

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