今が狙い目!初めての介護の仕事、職場選びのポイントは?サービスの種類や事前にやっておくことは?
これからさらに高齢化が進んでいく日本では、ますます介護需要は高まる一方。
景気に左右されることなく安定して働き続けられるのは、介護の仕事の大きな魅力ですね。
さて、そんな介護業界では経験・未経験、有資格者・無資格者問わず幅広く人材を募集しています。仕事を探している方にとって嬉しい状況ですが、その反面、「求人情報がたくさんありすぎて、どこを選べば良いかわからない」ということにもなりがちです。
この記事では、職場選びに失敗しないためのポイントをご紹介するとともに、利用すべき制度についてもご紹介します。
介護の仕事が初めての方はもちろん、「次こそは失敗したくない!」と考えている転職希望者の方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。
介護職の現状
年々、日本は高齢者が増加しており、2021年現在、国民の4人に1人が65歳以上という「超高齢化社会」です。それに比例して、介護人材も多く必要となってきています。
ですので、介護業界は経験の有無や資格の有無を問わずに人材を求めています。
介護職は、景気に左右されない安定した職業ですので、新型コロナウイルスの渦中でも昇給やボーナスも支給されています。
この記事の最後の方でご紹介しますが、行政も介護・福祉業界を応援する取り組みを行っています。
介護・福祉業界に興味のある方には、いい波が来ているようです!
施設の種類と特徴を知っておこう
一口に介護の仕事といっても、サービスを提供する場所や利用者の介護度、そして必要とされる資格はさまざまです。まずは、それぞれの施設やサービスの特徴を抑えておきましょう。
特別養護老人ホーム
特別養護老人ホームは、『自宅での介護が難しい』『要介護度の高い高齢者』が介護サービスを受けながら生活する施設です。
施設は24時間365日対応で『食事』『入浴』『排泄』といった日常生活をサポートします。
介護度が重度の高齢者が多いので、医療的なケアをすることもあり、介護士の他に看護師、理学療法士など、様々な資格を持った職員が入居者を支えています。
一緒に働く人も多く、24時間365日対応なので、日勤・夜勤・早出・遅出など様々な勤務シフトで働けます。
介護老人保険施設
介護老人保健施設は、病院と老人ホームの中間のような施設です。自宅療養を目指しリハビリテーション等を行う施設です。様々な介護度の利用者が集まるので、それぞれに適した対応が必要となります。医療スタッフとの連携も密になるので、医療の知識も学んでいくことができます。
介護付き有料老人ホーム
有料老人ホームは、民間企業が運営する高齢者入所施設です。
種類も「リハビリ中心の一時利用する施設」「介護も手厚く、終のすみかとして機能する施設」「特別養護老人ホームの順番待ちで利用する施設」など様々です。
サービスや接客の質にこだわっていることが多く、日常生活の介護技術だけでなく、マナーやコミュニケーションスキルも必要となります。
民間運営なので、待遇の良い求人が多いのも特徴です。
訪問介護
訪問介護は、利用者のご自宅に直接訪問し、生活支援や身体介護などを行います。
訪問する利用者によって必要とされる能力が変わってくるので、家事の能力や、コミュニケーション能力を活かすことができます。また仕事を通して様々な経験や知識を得ることができます。
デイサービス(通所施設)
自宅で生活している高齢者を送り迎えし、日中に施設で預かる施設です。
施設の雰囲気やコンセプトは経営者によって全く異なります。
『リハビリを重点に置いている施設』『安らぎに重点をおいたカフェのような施設』など様々です。介護度の低い高齢者も多く、サービス重視の施設と言えるでしょう。基本的には夜勤がなく、シフトも規則的なところが多いことも特徴です。
リハビリや、何かに特化したサービス(入浴介助専門など)でなければ、「施設型」「訪問型」どちらも業務内容自体はそれほど大きくは変わりません。
ただ、傾向としては介護度の低い利用者が多いデイサービスはやや初心者向け。逆に言えば、「生の介護現場」にふれてみたい方には、少し物足りなく感じるかもしれません。こういった施設やサービスそれぞれの特徴をおさえておけば、いざ働いてみて「思っていた仕事内容と違う」というギャップを感じにくくなります。
どんな働き方をしたいのか
介護という仕事する時に、必ず自分自身で確認しなければならないことがあります。
それは、『なぜ介護の仕事をするのか』『どんな働き方をしたいか』です。
なぜ介護の仕事に就こうと思ったのか、どんな介護をしたいのか、これからどんな将来にしたいのか、しっかりと考えておきましょう。
介護職はやりがいのある仕事ですが、仕事なのでストレスを感じることもあるでしょう。
「休日は家族と過ごしたい」「とにかく介護の知識をつけたい」など、人によって働き方や目的は違います。
働き方を考えることは、職場を選ぶ際にも大切な視点となりますし、精神衛生を良好に保つ上でも重要です。
介護の仕事を長く続けるためにも、将来のビジョンを持つことはとても大切です。
職場選びのポイント
人によって、通勤手段や働く時間などは異なります。先述の『何を大切にするか』をベースに、自分に合った職場を見つけましょう。
夜勤の有無をチェック!
24時間体制で利用者の介護にあたる介護施設もあります。その場合は、夜勤担当者が必要です。パートタイムならこちらの希望も聞いてもらい易いですが、正社員の場合はあらかじめ夜勤込のシフトが設定されているケースが多いようです。
求人情報で夜勤について情報がない場合は、応募前か面接時に必ず確認しておきましょう。(デイサービス専門なら日勤のみです)
働き方をチェック!
施設は早番・遅番・夜勤・土日出勤など働き方は様々。
施設によっては、『残業』や『緊急時の出勤』をお願いされる場合もあります。気になる場合には事前に聞いておきましょう。
また、育休や産休の制度の有無やその取得実績があるかも確認しておきましょう。
制度として存在しても実績がない場合は、経営者側も育休産休取得に慣れていないこともあるので、注意が必要です。
働き方を聞いた上で、その働き方があなたに合っているかどうかをしっかり確認しましょう。
スキルアップ・手当・給与はどうか
介護未経験者を対象にした求人では、最初から満足のいく賃金は設定されていないかもしれません。もしこれから介護の世界でがんばっていくつもりなら、「資格取得の補助はあるのか」といった応援制度や、「資格手当はつくのか」など正当な評価を受けられる職場かどうかも確認しておきたいところです。長く働く上で、給与はとても大切なことです。給与に直接関わることについては、しっかり確認しましょう。
企業理念・介護方針を明確に
就職する前に、どんな方針で介護業務に向き合うのかを確認しておきましょう。
自分自身が共感できる方針であれば気持ちよく仕事に向き合っていけますが、もし共感ができないのであれば、仕事を続けるのが辛くなってしまいます。
お仕事を長く続ける上で、モチベーションを維持することはとても大切です。あなたのビジョンとマッチした施設を選ぶことを忘れないようにしましょう。
見学(または、職場体験)はできるだけ行う
できるだけ施設見学や職場体験をするようにしましょう。
その際は、下記のポイントに注目します。
①利用者の顔は安心しているか
②スタッフには余裕があるか
③スタッフの連携や教育はされているか
④職場に笑顔があるか
⑤身だしなみは整っているか
⑥介護方針が職員に行き渡っているか、その努力はあるか
⑦施設内の清掃が行き届いているか
※特に『⑦施設内の清掃が行き届いているか』は職場環境を見分けやすいポイントです
スタッフに余裕が無い、業務量が多すぎる場合は、清掃が後回しにされてしまいがちです。スタッフの働き方は、施設内の清掃に現れていると言っても過言ではありません。
建物が古くても、清掃が行き届いていれば問題ありません。
働く職場が肌に合うかを確認するには、見学や職場体験が一番早いです。
育成プランはどうか
どのような育成プラン、どのような研修があるのか、また研修期間はどれくらい設けるのかを聞きましょう。
3ヶ月以上育成期間があれば、育成についてちゃんと理解のある施設だと言える、一つの指針になります。
もし、育成がなされない場合は、適切な介護は難しく、利用者の不安も出てきますので、育成に力を入れている施設は介護士・利用者にとっても、優良な施設だと言えます。
徹底的に調べること
職場を選ぶ時は、徹底的に就業先を調べることが大事です。
企業理念や待遇が良かったとしても、『頻繁に求人を出している施設』は、注意しましょう。常に求人が出ている場合は『スタッフが定着していない』または、『応募しても辞退している可能性』があり、職場環境に問題がある可能性があります。
口コミサイトや、人材紹介会社などの情報もしっかりと参考にし、自身に合った職場を選びましょう。
人材紹介会社などを通じて、職場を紹介してもらうのも一つの方法です。人材紹介会社は転職のプロです。頼れるものは頼ってみましょう。
介護業界に就職する前にやること
これから介護業界に就職する場合に、やっておいた方が良いことをご紹介します。
それは、行政による取り組みの【介護職就職支援金貸付事業】を利用することです。
これは2021年4月(令和3年度)から開始されるもので、未経験者が介護・福祉分野に就職・転職する際にこの制度を利用することで、
◇介護に関する資格を無料で取れる
◇訓練が修了するまでの間、雇用保険の失業手当(1日最大8,370円)または、
雇用保険に入っていない場合は、月10万円の給付金がもらえる
◇就職が決まった段階で、就職支援金として最大20万円を借りることができ、
条件を満たせば全額返済免除となる
この制度については下記でしっかりと解説していますので、是非確認してみてください。
また、介護職へ復職する場合については【再就職準備金貸付事業】という制度もありますのでそちらも確認してください。
介護の求人はたくさんあります。今は働く施設をたくさんの中から選ぶことができます。
未経験からの介護職は緊張もあると思います。できるだけ、介護業界を知っている人に相談するようにしましょう。
近くにいなければ、人材紹介サイトなどを利用することもお勧めします。
今回ご紹介したポイントも忘れずにチェックしてみてください。
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